India Ladakh Gompa (6) ニダプク ゴンパ Nyidaphuk Gompa
アルチからインダス川を挟んで対岸の北側に位置する、サスポル(Saspol)村にある石窟寺院。村の南西に高くそびえる礫岩(コングロマリット、conglomerate)の崖に穴が掘られ、石窟となっている。15世紀~16世紀頃に作られたその内部には鮮明なマンダラの壁画が今も残る。
北インドに石窟寺院は多く残っているが、ラダックではこの寺院を残すのみだそうだ。
アルチからサスポル村へは畑を縫うようにあぜ道を歩いて向かった。
遠くの崖を指差し「あの赤いところまで行きます」というガイド。その時はその崖に赤い場所を確認できなかった。が、その崖が目の前に近づくと、かなり上の方にその場所を見つけることができた。
「あんな上まで~わっ、大変!!」と思いながらも、同行の皆とともに崖を登り始めた。
登る道は細く、礫で足場が悪い。途中からは川の下流にあるような表面が丸くなった石で埋め尽くされて、ツルツルすべりもっと登りにくく変化した。誰かがここに持ってきたような石の連続だが、この高い場所は以前、川底だったようだ。
登るうちに「ここは空気薄い!」と実感するように、呼吸も苦しくなってきた。体力の衰えを感じてというよりは、「やはりここは高地なのね~」と思えるように、心臓がバクバク。やっとのことで石窟までたどりついた。
赤い入口から中へ入るが真っ暗で、何も見えない。そして狭い空間の圧迫感を感じる。
だんだん暗さに目が慣れてくると、石窟内は10畳くらいはあるだろうか?意外と広かった。そして、その壁一面の壁画に目を奪われた。
そこは第3石窟なのだそうだ。
一通り中を確認してから、行ける人だけということで、もっと足場の悪い隣の第4石窟も見学。
そこは表の面に壁画を残しているだけだったので、すぐに引き返した。
左)赤い印を崖の下から。右)入口に立つ僧侶ガイド。
左、右)入口から眼下のサスポル村。
左、右)第3窟の壁画。
左)隣の石窟の壁画。右)これも第3窟。
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