Sri Lanka Historic Spots (3) イスルムニヤ精舎 Isurumuniya Vihara
紀元前3世紀ごろ、当時の王が仏教の保護を目的にこの地に建設した。
背面の巨大な岩を掘るようにして御堂が作られている。
元々は僧院だったものの、一部残った場所を修復し現在公開されているようだ。
本堂に入ると巨大でカラフルな色彩の涅槃像が横たわっていた。
またその周囲を飾る仏像のオブジェもとってもカラフルで、今までアヌラーダプラで見たものとは一線を画している。
どちらかというと、南インドのヒンドゥー教寺院のゴプラムを飾る、カラフルな神々のオブジェに近いイメージだ。
ただ、日本の仏寺にあったら違和感を感じるだろうこのような仏像も、熱帯のスリランカの仏教美術には馴染んでいる気もした。
日本の浅草寺には行ったことがないが、この塗り替えに援助をしているらしい。
本堂脇には宝物殿がある。
寺院北側にある王宮庭園で発見されたといわれる「恋人の像(Isurumuni Lovers)」や王座など、いくつかの石像が陳列されていた。
この「恋人の像」を見ていると、これもまた仏教的オブジェというより、愛の描写をオープンに表現するヒンドゥー教的な彫刻に似たものを感じた。特に仏教美術では表現しない女性の豊満な胸の膨らみや、ふくよかな腰のひねり具合など、インドのカジュラホの彫刻を思いださせた。
左)岩の上に眺望台がある。今回は昇らなかった。右)御堂にある仏像。全体的にはシンハラ人の顔立ち。
左)本堂の天井も鮮やかな色彩の装飾。右)涅槃像の顔立ちは東洋系?
左)本堂の奥には釈迦説法のカラフルなオブジェ座像が並んでいる。側面に立っているのは王族か?シンハラ人の様子。
右)釈迦如来像かな。色合いから見ても、「これが仏教美術なの?」と感じる像。
左、右)宝物殿に置かれた王宮庭園から見つかった石像。「恋人の像」に見る豊満な胸の膨らみや腰の表現はインドのカジュラホなどヒンドゥー教寺院で見た女性の表現方法に近い。
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