India Historic Spots (h2) チェンナケーシャヴァ寺院 Chennakesava Temple
ハッサンから北西に約38km、ハービードからは西南に約16kmにあるべルール。
ハーレビードと並ぶホイサラ様式で代表的なチェンナケーシャヴァ寺院ある。
13世紀前半、ヴィシュヌバルダナ王(Vishnuvardhana)がチャールキア朝(Chalukya Empire)に対する戦勝記念としてハーレビードよりちょっとだけ前に建てた。
現在も生きている(使われている)ビシュヌ神(Vishnu)の寺院。
入口のゴプラム(塔門)が目をひく。
この寺院は聖室とマンダパでひとつの星形を作っている。ホイサラ様式の特徴であるジグザグとした壁面をここでも見ることができた。
軒下の庇(ひさし)に配置された「踊る女神」像が飾られ、特に「鏡を見る美女の像」は有名だそうだ。女神像は外に38体、寺院内に4体ある。
ここに到着すると、まず壁とそびえ立つ神々のフィギュアに飾られたゴプラム(塔門)が目に飛び込んできた。このゴプラムは14世紀頃に追加されたものだそうだが、入口を飾るこのデコラティブなゴプラムは圧巻で、南インドで見てきた16~17世紀のヒンドゥー建築を思いだした。
ここも社会科見学の子供たちも多いが、生きている寺院なので信仰のために訪れている現地の大人も多かった。
公園となっているハーレビードより寺院はこじんまりしていて、壁面の神々の像の彫刻もまだまだゴチャゴチャ感がなくさっぱりしているが、生きている寺院だけあって、薄暗い寺院内部は厳かな感じがした。見学を終えるころには日が傾きはじめていた。西日に輝き赤く浮き出たゴプラムはこの時代の隆盛を感じるものだった。
左)星形の寺院。ホイサレーシュワラ寺院と似ている。寺院前にいる現地の人々が切れることなく並んで集合写真を撮っていた。右)ビシュヌ神の乗り物ガルーダ(Garuda)が門の庇を飾る。
左、右)寺院の庇を飾る踊る女神の「鏡を見る美女の像」。確かにキレい。
左)側面もホイサレーシュワラ寺院の形状とよく似ている。右)寺院入口を飾るガルーダ。
左)ビシュヌ神の3番目の化身イノシシのヴァラーハ (Varaha)。右)壁面を神々が埋め尽くす。
左)マンダパの柱を飾る4体の踊る女神のうちの1体。右)マンダパの天井部にも細かいレリーフが広がる。
左)西日で赤く映える塔門(ゴプラム)。右)敷地内にある沐浴場。
左)寺院外の壁の内側のサルのハヌマーン(Hanuman)像。顔がユーモラスでカワイイ。右)ハヌマーンの横のヘビのナーガ(Nāga)。
左、右)寺院から外に出ると、社会科見学の少女たちが円陣を組んで休んでいた。片方のグループが今はやりのボリウッド(bollywood)のダンス&歌で踊り始めたら、競うようにもう一つの円陣も盛り上がった。
私たちがカメラを向けると異様なほどの盛り上がりを見せてくれた。
※ボリウッドはムンバイを中心としたインド映画産業。日本のAKBみたいな感じらしい。
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