Indonesia Specialist (2) バティック Batik
インドネシアのろうけつ染めの布をバティックと呼ぶ。
ジャワ更紗(サラサ)とも呼ばれる。
この旅行は染織の旅だったので、こんな工場見学もした。これはジョグシャカルタ(Yogyakarta)のバティック工場 BATIK WINOTOSASTRO で写したもの。
全く機械化されていないので、多くの手作業を見ることができた。
ソロのものはブラウン系で黄色~茶色をメインカラーとして使う王族・貴族仕様の正統派バティックだ。
紺地にピンクや緑の大柄を用いた近代的な一枚絵柄の物もみかける。
男女問わず、主に腰に巻く衣装に使われるため、布の一方を裾にするボーダー柄となるデザインが多い。
これも、2009年10月2日ユネスコの世界無形文化遺産に認定されたそうだ。
右)ジョグジャカルタのジャワ ジャカルタ王宮Sultan's Paleceの警備のオジサン。
制服だと思うが、バティックの布を巻いている。
左)「チャンチン」という道具を使ってペンのようにロウで絵を描く。一枚絵のバティック。
右)「チャンプ」という金属型でロウを布に置く。繰り返し柄。ブロックプリントと同じ手法。
左)布を染める作業。ナフトール染料(合成染料)を使用。右)染め終わった布からロウを掻き落とす作業。
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バティックの制作フロー
当時いただいた作業フローのしおり。
日本がちょっとあやしく、ちょっと間違っているかもしれない。
1)一枚の白きれ
2)1回目のロウをひき。茶色になる部分にロウをひく
3)2回目のロウひき。
残したい白い部分にロウをひく。
4)ロウをつけなかった部分を青で染める
5)1回目のロウの部分を溶かして茶色に染める。
6)今度は青い部分にロウをひく。
7)溶かした部分の上に茶色で染める。
8)ロウをお湯の中で繰り返し溶かす。
「チャンプ」の型。蝶やワヤンクリのイラストなど。