India Ladakh City (1) - レー Leh
デリーから真北に空路でほぼ1時間に位置するラダック地方の都市レー。
インドのジャンムー・カシミール州の東部にある。
かつてはラダック王国という独立した仏教国の中心地だったが、19世紀にカシミールの藩王国に併合されたのでインドに属すこととなった。
街が標高約3,650mと日本の富士山(3,776m)に近い高さ。普通に生活しても酸素がすこし少ないと感じる地域だ。
デリーからは陸路もあるらしいが、1日以上かかるし、5,000m級の峠を超えなければならないので、それだけで決死の旅となりそうだ。
前にも書いたが、ここはインドだがヒンドゥー教の文化圏ではなく、チベット仏教の文化圏。
ダライ ラマ僧の来日などによって「チベット仏教」を耳にする機会も多いが、良く分からない。まだチベットには行ったことがなく、旅行の下調べもしなかったので、私自身、今回はじめてチベット仏教に触れる旅となる。
本来のチベットは中国共産党による宗教排除や多文化の流入により、かなり変貌が著しいらしいが、このラダック地方は何年も外国人の入域を拒んでいたので、今でも多くのチベット文化が残っているのだそうだ。
といってもまだ私はチベット仏教に対しての初心者。今は多くを語れないのでこの辺で。
ここに住む人々の顔、人種もインド中心地の多くを占める『彫の深くほっそりとしたアーリア人系』や南インドの『褐色で小柄なドゥラビラ人系』とは全く違う。チベット系ラダッキと言われる人たちは、確かにアーリア系の顔立ちもいるが、私たちに近いアジア系もいる。少々彫りが深く、肌も褐色で、九州や沖縄にいそうな顔立ちの人々が多いと感じた。
この日はとても良い天気となった。私たちは前日と同時刻の便ではなく、9時30分の臨時増発便でレーに向かった。
機内から5,000m級の山々を見下ろすと、まだ雪で真っ白な世界。そしてそれが空の青さに反射してまぶしいほどだった。
その白い山並みが土色に変化し、「ここは砂漠?」と感じはじめた頃、機体が着陸態勢となった。
そして、山間いの狭い滑走路に着陸するためになのか、機体を180°近く旋回させて地上に降り立った。
空港でタラップを降りると、外は「やっぱり寒い!!」。摂氏以下までは行ってないが、寒さであせってダウンを羽織った。
だから、レーの第一印象は気温と乾燥(実際は酸素が薄いからかも)が、我が家周辺の2ヶ月前くらいの2~3月の空気感に近いと感じた。
左)機内から5,000m級の山々を眺めす、右)機体が降下を始めて、周囲は土色の世界へ。
左)レーの街並を空から。まだ緑が少ない。右)空港のラゲージエリア。柱がチベット風でオモシロイ。
左)レーの空港。地方駅くらいな感じの建物。右)空港前に送迎車が並ぶ。ほとんどがトヨタ車。