India Historic Spots - Dholavira ドーラビーラ
ブジから北へ 250km以上走り、何も無い白っぽい土地の向こうに見えた浮島(?)カディール島にあるインダス文明のドーラビーラ遺跡。
普段は写真撮影はできないとのお話でしたが、日本から来たとても熱心な観光客は、説明員のおじさん(偉いのかも)の「Photo All OK!」の合図とともに、撮影しまくりました。
東側の遺跡入口からの全景
左) 城塞東面にある貯水槽。一番大きい。
右) 城塞中央部にあるブンガ(住居)跡。
左) 城塞の雨水取水口
右) 集水溝の水が集まる貯水溝
左) 城塞西側に広がる市街地跡
右) 城塞北門の前に広がるコロシアム。Lower Townとの境となっている。
左) 西側にある井戸
右) 城塞南面にある貯水槽
グジャラートのカッチ湿地に浮かぶカディール島にあるインダス文明の遺跡ドーラビーラ。1967年に発見され、1989年以降発掘が続けられている。
今回、私達が行ったのは乾季の早い時期だったため、ブジから遺跡まで続く道はまだ水分を含んだ泥状だったが、乾季の終わり頃にはカチカチの真っ白な塩原になるらしい。
この遺跡は計画都市であり、基本的には「城塞」と「市街地」を中心に方形の外壁で囲まれている。城塞は一辺 140m、高さ 15mの主郭(東区)と低い外郭(西区)からなる。主郭は東西南北に門を持ち、北門には 30cm位の 10文字の象形文字(インダス文字)の看板が発見されているそうだ。
ドーラビーラは城塞内部には井戸や沐浴所など、水の道と思われる堀や集水溝がたくさん見られた。そして、都市の 3方は巨大な貯水槽で囲まれていた。グジャラート地方の降水量は年間 750mm程度であるが、インダス文明の中ではまだ降水量は多い方らしい。でも、降雨は6~9月に集中し、12月~4月はほとんど降らない。乾季、雨季がはっきりしている。だから、都市を形成するにあたって、人々の年間分の生活水、飲料水である塩分を含まない水「雨水」の貯蓄は必須だったのだろうと感じた。