India Place (a5) Varanasi ベナレス(バナラシ、ワーラーナシー) [Night]
ベナレスはインド好きの人は一度は耳にしたことがあると思われるウッタル・プラデーシュ州の都市。
ガンジス河に沿った場所で、ヒンドゥー教の聖地となっている。死者をここで火葬し、灰をカンジス河(ガンガー、Ganga)へ流すことで、この場所で輪廻から解脱できると考えられていそうだ。また、南インドの方から信仰によりこの川で沐浴するために巡礼してくる信者も数が多いらしい。
ベナレスを流れるガンガー最大のガート、ダシャーシュワメーダ ガート(Dashashwamedh Ghat) で毎日没時にヒンドゥー教のプジャ儀式(Puja ceremony) が行われていた。
階段状になったガートには現地の人たちが沢山の人が集まってお祈りをしていた。
そして、ガンガーに浮ぶ小船からは海外の観光客が舞台を見つめ、盛んに写真を撮っている。
スポットライトとロウソクの明かり、鐘の音(ね)とドラの音(おと)、そして香の煙る中で舞う若いブラフマン(Brahmin)の姿、新旧の入り混じったこの風景はとても不思議な感じのする世界だった。
そして、私たちの見学する、隣に座る南インドから来たと思われるドラヴィダ人系の小柄なおばあちゃんは、椅子をトントンと叩きながら、手拍子や歌を口ずさんでノッていた。
ヒンドゥー教徒の方々には一生に何度も来ることや目にすることができない聖なる場所で行われるこの儀式、神聖な舞に違いない。
左)ガートに集まる現地のヒンドゥー教徒&観光客。右)階段状になっているガートに腰をかけて儀式を見ている。
ブラフマンの舞。後方で見ている人たちは小船に乗って見学している観光客。