India Historic Spots (h6) ハンピ遺跡<4>
●クリシュナ寺院 (Sri Krishna Temple)
ヴィルパークシャ寺院の南東にあるビシュヌ寺院。
その8番目の化身クリシュナの名前がつく。
寺院のいたるところにクリシュナ、ナラシンハ、ヴァラハなど、ビシュヌの化身の彫刻が施されている。
道を挟んで向かい側に石柱のアーケードが広がる。その列柱をみていると、人口50万人と言われるヴィジャヤナガル王国の繁栄を感じる。
左)東側ゴプラム(塔門)、右)門前に広がるアーケード。
左)本堂。右)北側の小型な塔門(ゴプラム)。
左)本堂脇のビシュヌ神の乗り物ガルダ堂。右)羽根をもつガルダの彫刻。
左)堂内の列柱。右)列柱はヴィシュヌの化身やガルダ、ヤーリ像などの彫刻が施されている。
●ナラシンハ像 (Lakshmi Narasimha)
クリシュナ寺院から少し歩いた場所に6.7mの巨大なナラシンハ座像が建っている。ナラシンハはビシュヌの4番目の化身。
この像は足をバンドで固定して瞑想に集中しようとしているそうだ。
像の隣に寄付で作られた比較的新しいシヴァ・リンガの祠があったが、ちょっと近くで転んでノロノロしていたら、子供たちに覆われてゆっくり写真が撮れなかった。歴史を感じるものではなかったので、写真はなくていいかな!
左、右)大きいナラシンハ座像。
【宮殿地区】
●ロータスマハル(Lotus Mahal at the Zenana Enclosure)
かつての王妃の従者たちが生活をした建物。
ヒンドゥーとイスラムが混ざった建築となっている。イスラム教化した北インド勢力の南下で対立していたが、ヴィジャヤナガル王朝の兵士も3分の1はイスラム教徒だったようだ。
左)王妃の宮殿基礎が残る。右)宮殿脇に水槽の跡が残る。
左)ロータスマハル全景。右)完全にイスラム建築のシンメトリーなアーチ状ドーム構造となって、ヒンドゥー的な屋根がかかっている。
●象舎(Elephant Stables)
王族の乗り物として飼われていた象の厩舎。9の部屋が一列に並び、中央部が多層化し、左右対称に5室ずつ配置されている。天井はイスラム建築を思わせるドーム型をしている。
横には象使いたちの建物や飼育人の宿舎が残っていた。
左)象舎全景、右)きれいなアーチ状の門が並ぶ。
左)天井はイスラム建築の放射状のアーチ建築、右)象舎横の建物の前に飾られた象のオブジェ。
左、右)象使いたちの宿舎。現在は彫刻の展示場になっている。