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繭玉飾りと富岡製糸場 14/01/13

数日前に新聞やニュースで絹の産業で世界文化遺産を目指す『富岡製糸場構内に「繭玉飾り」が施されている』というので、
私設解説員(姉)を同行させ、久々に場内見学に行ってきた。

繭玉飾りは1月13日に養蚕農家などで米粉を繭玉のように丸くして、ヤマクワの木に挿し、居間などに飾りつけ五穀豊穣や繭の良い出来を願う催し。
そして、小正月の15日に「どんど焼き」として火にくべ、無病息災を願って食べたりする。
今は15日が休日ではないので、近隣の市町村では子供をあつめるために、日曜などにどんど焼きを実施している。
今年も昨日、すでに実施されていた。
だから、最近は繭玉飾りは焼かれず終わっているらしい。家々でかたづけて、それを焼いて食べる。
それでも続いているこの周辺の行事なのだ。

繭玉飾りを見に行く前に我が家にもちょっとしたお飾りの分け前がやってきた。
毎年のことだが我が家の柱にも下げてみた。

これは姉の嫁ぎ先からのもの。以前養蚕もやっていたので、毎年この飾りを盛大に施している。
この飾りのために敷地内にヤマクワの木が植わっているそうなのだ。

12日に丸めて、13日に蒸して木に挿す。
お姑のおばあさんは今も変わらずこの日に実施しているのだそうだ。
いつもは平日なので見ることもなかったけど、今日は足を運んでみてきた。

一間を陣取る繭玉飾りは製糸場のそれとも違って威圧感があった。
そうそう、この家のお飾りは色玉が無く白ばっかり。

絹を扱う商店などでは紅白が縁起がイイので赤い玉も入れて派手に飾り付けをするけれど、
養蚕農家では「繭玉が汚れるとカイコが死んだりしていることで、売り物にならない=不作」だから赤い玉飾りはつくらないらしい。

今はおばあさんが主にやっているけれど、姉はこの飾りを続けられるのかな?
やっぱり無くなっていく伝統なのかなぁ。



富岡製糸場