「パテン族」
今まで見てきた衣装は藍色が多かったが、ここは赤がメインの衣装。
その赤も朱赤なのでちょっと違った印象をもつ民族。この色は不死鳥(フェニックス)信仰からきているらしい。
家屋はあまり立派ではないのに、大きなパラボナアンテナが天に向いていて、テレビもあった。ここの少女たちも普段は普通の洋服で生活している。
私達のためにわざわざ着てくれたが、民族衣装から見えるシャツ衿が気になる。
茅葺き、木造土間住居。
左)年配の女性は眉と前髪を剃っている。後ろの方の髪は数メートルもあり、クルクルと巻いて頭頂部に乗せている
ベトナムで発行されている切手
○パテン族の民族衣装
朱赤の布をメインに、いくつかの色の布をパッチワークのようにつなぎ合わせた布の前あわせの上衣。スカート型の下衣を帯で締める。
アオザイ・ザオ族やターバン・ザオ族と同じように長い帯状のものを頭に巻く。
18世紀末から19世紀にかけて中国からヴェトナムの越北地方に移住してきたというモン-ザオ語群の言語を話す民族。人口は4,000人以下(1986年)。8 つの独自の父系氏族と、祖先はザオであるという数氏族で構成される。パテンという民族呼称は「8つの氏族」の意味である。かつてはザオとして分類されたが、槃狐神話を持たない。(世界民族事典 樫永真佐夫)