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Sri Lanka Fringe (5) 最終章「事件です」

Sri Lanka Fringe (5) 最終章「事件です」

ほんの数日の短い旅行だったが、旅行記のアップにふた月もかかってしまった。
この旅行も帰国便に乗って終わりです。
今までのツアーでは、帰国についてはあまり触れてなかったけど、今回は事件です。。

★Sri Lanka Happening Episode 2

コロンボからはCX航空便でシンガポールと香港の2回のトランジットで、成田へ。
コロンボを発ったのが夜中24時過ぎだったので、"No meal !"を繰り返し、爆睡しながらシンガポールへ。

ここでは一度、飛行機から降りて待機のトランジットです。
再度、同じ飛行機に乗ることになるのだが、ボーディングで、「今までの席はファミリーに空けて、席を移って欲しい!」と言われ、『イイですよ!』と少々前の席に移動。

移動した通路側の席では、隣にこのツアーで一緒だったF君が座り、窓側には知らない人が座った。
まだ眠いので、もう少し寝ようと準備をはじめたころ、安定飛行に入り、ソフトドリンクサービスが始まった音がした。

私の座席は後ろに3列あり、その後ろがCAのキャビンとなっている場所。
「少々眠いが、寝る前にドリンクをもらおうかな~」と思ったとたん、頭から水が降ってきた。
『キャー!!』と言ったものの、何だか状況がのみこめなかった。
でもシズクが額に「タラ~~」と垂れてきた。
「何これ??」と振り返ると、それは、CAの持ってたオレンジジュースだった。
トレイに乗ってた20個くらいのジュース全部を浴びせられたのです。

そのCAは空のトレイを持ってボ~ゼンとして何も言わず、
(結局、この東洋系のCAは一度だけSorryと言っただけで「斜め後ろの人が突然立ったのが悪いので、私は悪くない。」と最後まで否を認めなかった。)

あわてた隣のF君がティッシュなどを出してくれたが全く足りるはずもなく、遠くにいたチーフパーサーが走ってきて、謝りながらタオルオシボリをパックごと持ってきてくれた。(この人悪くないのに。。)
とりあえずどうしようかと、トイレに行って頭を拭いた。でも、そこはオレンジジュース。水ならどうにか乾かせば。。とだけど、白いシャツはオレンジに変色するし、なんとなく頭はベタベタしてくるし、背中に水分のスジが走るし。。
いつも旅行の帰国時は手持ちでの着替えを持たないので、余分の下着類もなく、シャツとカーデガンを脱いでビニール袋に入れた。
フリース一枚を直接着て、どうにか席へはもどったが。。。
日本での移動のことを考えて、ダウンはバッグに入っていたので、それは濡れずによかったが、席に戻ってもイスがビショビショだ。
年始の帰国便はほぼ満席、空いているのは知らない人の間の席しかないとのこと。「それなら移動せずにイイです。」とこの同じ席に毛布を敷いてその上に座った。
まだ数時間ここに座るのかとあきらめての行動です。

香港までのCX便には日本語を話せるCAがいなく、迫力ある年配のCAがやってきて英語でまくし立てるのでかなり怖い。
私が被害者なのに、なぜ?
で、しかたなく添乗員のM女史に交渉をお願いした。
でも、この女性では扱いが悪そうなので、最初に急いできてくれたパーサーと交渉することになった。

「トランクの荷物を出して着替えたい」
⇒『香港でのトランジットの時間が短いので、一度出国しないと荷物は出せないし、他の人と一緒の成田便には乗れなくなる』

「衣類を洗濯して欲しい」
⇒『香港で出国してか、成田での対応になります』

「シャワーを浴びたい」
⇒『これはどうにかしましょう!』

『でも、私たちには決裁権が無いのです。テレックスで地上と話さないと、どうすることもできないのです。」となかなか話の決着がでない。

数時間後、地上と交信した結果をもって男性パーサーが「US $25 のお詫び券」を持ってやってきた。でもその券は「香港の指定されたショップ」か「この機内のDFSの本の中から」お使いくださいとのこと。。
今回、香港では出国しないし、香港に来る予定もない。しかたなく機内の本の中から選ぶことにした。
本には $25 以内の商品は $20 の GODIVA のチョコしか見当たらなかった。
「これにします」とあきらめてパーサーに伝えたら「分かったけど、おつりは出ないので、この $25 ちょうどの National の電動ハブラシがお勧めです」と彼は言う。
わざわざ海外に来てまで日本の電動ハブラシを購入してもしかたないので、「おつりはイイです」とチョコに決めた。

そんなこんなでバタバタしているうちに、香港へは到着。
飛行機の外にはメガネをかけた小柄の女性GHが待っていた。他の人たちとは分かれて、とりあえずもう一度彼女に「荷物を出したい」と言ってみたが「No!」と言われてしまいあきらめた。
そして「空港内では私が面倒を見るから、後に付いて来なさい。」と早口で言って、すごい勢いでどんどん空港内を闊歩して行く。
ツアーの同行の人への「行って来ます」の挨拶もほどほどに、ひとりどこかへ連行されている感じだ。別に悪い事してないのに。。
トランジットの荷物検査も小走りで、他の旅行者をどけて割り込み「ここに荷物を置きなさい。
チェックしたら私の後へ」とすごい早口の英語で誘導。
案の定、連れていかれたのはCX航空のビジネスクラスのラウンジだった。
入口でボーディングチケットにパンと判を押して、彼女はラウンジ全体を眺め「ここのドリンクや食べ物は何をたべてもいいから!」と言って、私をシャワールームへ連れていった。
そして時計を見ながら「何時何分になったら上へ行きなさい。そこの階段上がればゲートがあるから。分かる?いいわね。私はいくからネ。」という感じで、結局面倒はここまで、私はラウンジに置き去りにされた。

「まあ、いいか~」と。
シャワールームに入り、シャワーを浴びて、頭を洗い「ラウンジでひとりで過ごすのもな~。コーヒーだけ飲んで、みなのところに戻ろう!」と、シャワールームを出たら、前のシャワー室から男性が出てきた。
それがなんと、隣の席に座っていたF君だった。
彼は OneWorld のビジネスラウンジを使えるJALカードを持っていて、ツアーのみなの代表で私の様子を心配して探しにきてくれたらしいのです。(ついでにシャワーも浴びたらしいけど。。)
ひとりじゃ心細いけど、他の人と一緒ならと急に安心して、コーヒー飲んで、パンたべて、ラウンジでゆっくりくつろぐことができました。
F君、その節はありがとう!


左、右)香港のビジネスラウンジのシャワールーム

その後はゲートに行ってツアーの皆と合流して、成田便に搭乗です。
その便はちょっと遅延で成田に着き、結局はアザレアの最終バス便には間に合わず、荷物は宅配便で。
ちょっと冬の日本の寒さが心配だったけど、スカイラーナー⇒上越新幹線⇒姉夫妻お迎えの車で、無事帰宅できました。

帰国後、この『Mr.ビーン』や『ドッキリ』のようなハプニング話を家族や会社の同僚すると、ほぼ100%「なんでもっと激怒しなかったの?日本人だからってなめられてるよ。西洋人なら訴訟物。何で着る物とかをクレっていわなかったの?」という反応。

確かに頭にはくるけど、騒ぎを荒立てる自信が私には無い。
人前で激昂するってことできないのですよ、私。
それに『英語で交渉できないし、あまり体験しないことが経験できて、結構オモシロかったよ』と。。変なのかな?私。

皆さんならどうします?
もし、自分だったらというご意見をお持ちの方はメールで教えてくださいね。

というハプニングで旅行記も終了です。
『スリランカ旅行記』をお楽しみいただけましたか?
次回はGWに旅行に行けたら。。。ですかね。


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