India Historic Spots (o7) コナーラク スーリア寺院 Sun Temple, Konarak
今回のオリッサ旅行のメインの目的である、コナーラクのスーリア寺院。
1984年にユネスコの世界遺産に選定されている。
インドの世界遺産はすでに数多く訪問してるので、残り数か所のひとつです。
ブバネーシュワルから南東へ約65km、プリーから約35kmの海岸近くの小さな街。
13世紀、後期東ガンガ朝のナラシンハデーヴァ1世が王子の頃に建設が始まり、
約20年かけて完成。そのころには王になっていたようだ。
この寺院は約180m×260mの境内の中央部に建つ。
後方にレカーデウル(高塔)が存在していたらしいが、現在は残っていない。
ヒンドゥー教の太陽神スーリアを祀っているが、スーリア神は7頭の馬に引かれる馬車に乗って天を駆けたという。
この寺院全体は馬車をかたどっていて、基壇の周囲に高さ約3mの巨大な12組24の車輪をつけ、先頭には馬の彫刻を置いている。
入場チケットをもらい、お土産屋さんの並ぶ参道を歩いていくと、道の正面に大きなピラミット屋根のデウルが見えてきた。
でも残念なほど無数の足場に支えられて建っている姿は、痛々しいほどだった。
いくつかの説があるようだが、鉄骨建設が始まったころにこの巨大寺院が造られ、この骨組みが鉄であるがために劣化と、この地域の高い湿度に耐えられない建築物となり、崩壊がどんどん進行しているとのことらしい。何年か後には崩落してしまうのだろうか?
一番最初に出会うシンハ(Simha、ライオン)像
王子の名前にも入るシンハとゾウ
雅楽堂を飾る精細なレリーフ
ミトゥナ像が多い
雅楽堂からのジャガモハン
KITCHINからのジャガモハン
馬の像の基壇部分
ジャガモハン正面に残る馬のオブジェ
24の車輪のうちのひとつ
こちらもキレイに残る車輪
蛇神のナーガ像
キリン
最下部はここでもゾウのレリーフ
細かいレリーフは素晴らしい
スーリア神
ジャガモハンの背面に置かれたスーリア神
背面からのデウルとジャガモハン
シカラが建っていたと思われるデウル
入場チケット
世界遺産マークの入った裏面
世界遺産マークのプレート
寺院脇にある大樹
暑すぎる太陽寺院のため、この木陰でダウン
太陽神スーリア
私はなぜかスーリア神を女神と思っていた節がある。最近気になる日本のアマテラスの影響だと思うが。。。
太陽神スーリアは「リグ・ヴェーダ」神話に由来し、毎朝東の野から馬車に乗って天を駆けるという。
その部分がギリシャ神話の「ヘリオス」と共通しているようだ。
日本神話のアマテラスに代表されるように、多くの民話に登場する太陽神は主神に値する地位を持っているが、
このスーリア神はインド神話の中ではわき役にすぎないらしい。
ヒンドゥー教の3神の一つ、ヴィシュヌ神が太陽神的性格を併せ持つためにビシュヌの化身ともみなされているらしい。
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