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India Ladakh Fringe (2) チベット仏教 <1>

India Ladakh Fringe (2) チベット仏教 <1> Tibetan Buddhism

今回の旅行ではじめて「チベット仏教」に触れた。
この旅行へ行くまで、私はチベット仏教についての知識を全く持っていなかったので、帰国してからそれなりに調べることになった。
仏教といっても日本に根付いているものとは全く違うので、短期間ではほとんど理解できない。
このサイトに来るどのくらいの人が興味を持つかわからないが、今の私が説明できる精一杯のことを書いてみます。

<仏教の伝播>

仏教発祥はインド北部、ガヤの町近くのピッパラの樹の下でシャカ(ゴータマシッダールダ)が悟りを開いてブッダとなったところから始まる。
だから、太陽や月を神格化する自然崇拝や少人数で先祖代々伝えられる民族信仰ではない。
そのブッダの教えがインドから僧侶や信者により世界各国に伝えられ広がった。
伝播にはいくつかのルートがあるが大きいのは2つ、

●南伝仏教(インド⇒スリランカ⇒タイ⇒東南アジア)ルート
上座部仏教(以前は小乗仏教と言われた)が、初期仏教時に根本分裂により2系統に分かれた戒律厳守派。

●北伝仏教(インド⇒中央アジア⇒中国⇒日本、韓国)ルート
根本分裂で分かれたもう一方。在家でも仏になるという大乗仏教。1世紀から7世紀、インドから中国(シルクロード)を経て日本に伝わった。

そして、チベット仏教はこの2つとは一線を隔す大乗仏教。
7世紀ころ、インドでヒンドゥー教隆盛により仏教が圧迫され、再興を考えてヒンドゥー教の要素を取り入れて密教的に変化させた仏教らしい。
しかし、インド仏教は南インドからのヒンドゥー教、西(北インド)からのイスラム教支配の王国への変化により、インド中心部から押されチベットやブータンといったヒマラヤ山脈の山間へと移っていった。そしてこの流れは中国を経て日本にも密教として伝わっているようだ。

しかし、第二次世界大戦後、中国共産党の宗教弾圧により中国国内の仏教徒、特にチベット仏教徒・僧侶は迫害・殺害され、寺院も破壊された。そこで、チベット仏教(政府)僧侶たちはこのインド北部に逃れるようにやってきている。
だからこういった経緯で現在、チベット仏教寺院などは中国のチベットよりインドの方が歴史的価値を温存しているようだ。

インド マハーボーディ寺院 スリランカ ミヒンタレー ラオス タートルアン

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