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India Historic Spots (h6) ハンピ遺跡<3>

India Historic Spots (h6) ハンピ遺跡<3>

●ヴィルパークシャ寺院 (Virupaksha Temple、Pampapati Temple)
ヘーマクータの丘の北側に大きく広がる寺院で、創建は古いが多く増改築されたようだ。
シヴァ寺院。
そのシヴァ神の化身、ヴィルパークシャがこの地の土着のパンパー女神の配偶者とされるので、別名パンパーパティ寺院とも呼ばれる。

ヘーマクータ丘や外からも良く見える東側のヴィジャヤナガラ様式のゴプラム(塔門)は52mの高さ。
16世紀、ヴィジャヤナガラの隆盛期のクリシュナディーヴァラーヤ(Krishna Deva Raya)によって建てられたそうだ。ゴプラムを含む高い塀で囲まれた境内に、さらにもう一重の塀で囲まれ本堂となる。本堂のマンダパには18世紀の多くの天井画が飾られていた。

左)東側からゴプラム(塔門)を見る。右)ゴプラム(塔門)。


左、右)ゴプラム(塔門)を飾る彫刻群。


左)内側の塀のゴプラム。右)内部の小さいナンディ像。


左、右)内部の本堂。


左、右)欄間部分に飾られたシヴァ神の結婚式などの彫刻。


左)天井の画。右)シヴァリンガにつかまり、シヴァ神に助けを求める少年の彫刻。

●寺院内での結婚式風景
ヴィルパークシャ寺院内で結婚式が行われていた。

左)塀を入ってすぐ右(北側)の水場でお清め。右)トランペットや太鼓の生演奏。


左、右)新郎、新婦が介添え人に清めてもらう。


左、右)本堂での神官(バラモン)による式風景。

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【chackeeの疑問を調べてみる】
○ヴィルパークシャ(Virupaksha)
土着パンパー女神とヴィルパークシャの婚姻という話で、ちょっと気になることがあった。
寺院名にもなっている「ヴィルパークシャ(Virupaksha)」というシヴァ神の名前だ。
ヴィシュヌ神と違って化身の数は少ないが、シヴァ神はたくさんの異名を持っている。
暗い側面のバイラヴァ(Bhairava)、カーラ(Kala)、ハラ(Hara)、ブーティーシャ、ムンダマーラー。
明るい側面としてシャンカラ(Sankara)、マヘーシュヴァラ、マハディーヴァ、パシュパティなど。。。
でも調べてもこの「ヴィルパークシャ」というこの名前をみつけることが出来なかった。1,000以上あるというのだからしかたない。
でも不思議なことに、仏教の中に見つけることができたのだ。時代の流れの中で、ヒンドゥー教はいろいろな土着神や宗教を取り入れてきている。ヴィシュヌの化身にブッダが含まれるのもその流れ。だから何もおかしくない。
仏教の四天王で西を担当する広目天(こうもくてん)をヴィルパークシャと言うらしい。サンスクリット語で「種々の眼をした者」あるいは「不格好な眼をした者」という意味らしいが「尋常でない眼、特殊な力を持った眼」さらに『千里眼』と拡大解釈されて広目と日本語では訳されている。
この「特殊な目」=『第三の目』とも取れることや、持ち物が三叉戟(トリシュール)であることから【広目天=シヴァ神】が関連付いてくるらしい。
宗教は奥が深い。。。。


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