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India Historic Spots (h4) アイホーレ<1>

India Historic Spots (h4) アイホーレ Aihole <1>

バンガロールから約483km、バーダーミの北東約45km離れたアイホーレ。
今は小さい村だが前期チャールキヤ期 (Badami Chalukya dynasty)、ラーシュトラクータ期 (Rashtrakuta dynasty)、後期チャールキヤ期の6世紀から12世紀にわたる寺院が小規模から半壊まで含めると100以上残っている。一部ジャイナ教寺院も含まれるがほとんどはヒンドゥー教寺院。
だから、ここはインドのヒンドゥー教寺院建築の発祥地とされている。

世界遺産の登録をめざすために補修、改修が進められているようで、あちこちで作業している人たちがいた。カルナータカ州政府の意向で、ここに住む人たちが追い出され公園化されているようだ。数年後に来たら、まったく変わっているのだろうと思う。
観光客として来る人たちにはキレいな方がありがたいが、住んでいた人たちにとってはどうなのかな?
世界遺産登録を目指すために、あまりに整然としてしまうのも。。。。
実は以前住んでいた我が家周辺も世界遺産登録を目指し、今まで脚光があたらなかった部分が観光資源として日が当たり、変化している。
そんな他人事と思えない感じだった。

●ラドーカン寺院 (The Ladkhan Temple)
5世紀のたぶん最古の寺院。
木造建築を模したような正方形のプランの堂に玄関部をつけ、ゆるい傾斜の屋根をのせた素朴な石で作った家ような形態。
普通、ナンディ像は寺院の外に置かれるが、ここは中央に位置し、堂の奥の小さい祠にリンガが祀られている。
リンガが奥まった場所に祀られているのは本来のガルバグリハ(garbhagrha)という女性の胎の狭さを表現しているかのようだ。
また、玄関をなす石柱には6世紀頃のチャールキア王家のエンブレム(ビシュヌの化身、イノシシのヴァラハ)が彫られている。


左)真正面から見る。右)右斜め前方から見る。

左、右)チャールキア朝の家紋。

左)本堂の中央に置かれたナンディ像。右)奥の祠の中に置かれたシヴァリンガ。

●ドゥルガー寺院 (Durga Temple)
初期のヒンドゥー寺院は試行錯誤の状態で仏教建築を模している。
この寺院は仏教のチャイティア(礼拝) 堂をまねて前方後円形(馬蹄形)をしている。
ストゥーパの代わりに聖室自体が半円形で、その周囲が回廊をなっている。その前面に玄関部がついている感じだ。回廊に面する壁面には前期チャールキア朝に代表する彫刻が施されている。
聖室の上には、インド北方型のシカラ(高塔)が載る。ただ、このユニークな寺院形式は、他に継承されることはなかったようだ。

左)側面から寺院を見る。右)門の壁面。
左)玄関天井を飾るトグロをまくヘビのナーガ。右)入口上部にあるナーガ。

左)シヴァ神。足元に牛のナンディ。中)ヴィシュヌ神の4番目の化身、人獅子ナラシンハ。右)ヴィシュヌ神。足元に乗り物の羽根をもつガルーダ。

左)ヴィシュヌ神の3番目の化身、イノシシのヴァラーハ。中)たぶんこれがドゥルガー(?)トラに乗っている。右)ミトゥナ像。
※ドゥルガーは、シヴァ神の奥さんのパールヴァティと同一視され破壊神となった姿。乗り物はトラまたはライオンの姿のドゥン(Dawon)。
「近づき難い女神」の意味で、悪魔を退治するために生まれた女神。

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